-R- 対空戦車
機甲部隊を敵航空機の脅威から護衛するための対空車両である。
大戦初期では空軍の活躍からそれほど重視されていなかったが、制空権を奪われてからは多種多様な車両が開発、運用された。基本的に既存の車体をベースに対空火器を装備したものだが、新型車両の開発ばかりが進められた為か、単一車両の生産数は決して多くない。
なお、PC版以降では「対空自走砲」と「対空戦車」で分類されているが、このMD版では「対空車両」ということで統一されている。
生産可、Lv4開発により廃止
Lv1
移動
速度
燃料
索敵
防御
空防
地防
開発年月日
開発費用
生産価格
半装軌 8 55 2 対人 30 15 1939.01 3000 400
武器名
対空
対甲
対人
対艦
対潜
空回
地回
射程
命中
価格
装1
装2
装3
装4
20mm機関砲 30 20 20 0 0 1 2 1 6 5 5 0 0 0
SdKfz10、通称1tハーフトラックに2cm高射機関砲Flak30を搭載したもので、形式番号はSdKfz10/4。後にはより高精度のFlak38を搭載したSdKfz10/5も作られている。
そこそこの性能ではあるが、何より制空権を簡単に掌握できる時期の登場なので、そもそも対空車両の必要性はあまり感じない。
非装甲扱いなので防御力はあまりないが、その足の速さは魅力的で、対空用以外にも後方でのゲリラ狩りにも使える。

生産可、Lv4開発により廃止
グリーレKより改良可能
Lv1
移動
速度
燃料
索敵
防御
空防
地防
開発年月日
開発費用
生産価格
装軌基 5 46 2 対甲 30 3 1944.01 1500 400
武器名
対空
対甲
対人
対艦
対潜
空回
地回
射程
命中
価格
装1
装2
装3
装4
20mm機関砲 35 15 25 0 0 1 2 1 6 5 7 0 0 0
改良先
タイプ
改良時期
改良費用
グリーレ K UG 1943.05 380
38(t)軽戦車の自走砲用車体を流用し、2cmFlak38機関砲を装備した対空戦車。この車両はマーダーIIIMの車体を流用し、エンジンを車体中央部に、砲を後部に搭載するようになっていた。
時期的に2cm機関砲1門では既に火力不足であまり評判は良くなかったが、それでもIV号対空戦車の代用として配備され、主に西部戦線へと投入された。
ゲームでは全体的にデマーグと似たり寄ったりな性能だが、対空攻撃力はこちらの方が若干高い。しかし足が遅いので、どちらが良いとは言えないのが難しいところ。登場時期も遅いので、デマーグから進化させてさっさとSdKfz7/1のストックを確保しておきたいところ。

Lv4開発により生産可、Lv5開発により廃止
SdKfz7より改良可能
Lv2
移動
速度
燃料
索敵
防御
空防
地防
開発年月日
開発費用
生産価格
半装軌 6 45 2 対甲 40 5 1942.01 1500 500
武器名
対空
対甲
対人
対艦
対潜
空回
地回
射程
命中
価格
装1
装2
装3
装4
20mm機関砲 55 20 45 0 0 1 2 1 6 8 16 0 0 0
ドイツ陸軍で広く使われた中型ハーフトラックSdKfz7(通称8tハーフトラック)の車体に、2cm4連装高射機関砲を搭載したもの。射程距離はそれ程ないもののさすがに4連装ともなるとその弾幕は凄まじく、地上攻撃を仕掛ける連合軍パイロットの一番の脅威だったという。
ゲームでは単純に4倍とはいかないものの、かなり対空攻撃力は高い。しかも輸送用ハーフトラックであるSdKfz7から改良が可能というのが大きい。そして何より登場時期が早いのでかなりお勧めのユニット。
これへの改良を見越して輸送車両は多めにストック、進化しておくといい。

Lv5開発により生産可、Lv6開発により廃止
Lv3
移動
速度
燃料
索敵
防御
空防
地防
開発年月日
開発費用
生産価格
装軌基 5 45 2 対甲 40 20 1944.05 1500 600
武器名
対空
対甲
対人
対艦
対潜
空回
地回
射程
命中
価格
装1
装2
装3
装4
37mm機関砲 45 35 35 0 0 1 2 1 6 6 8 0 0 0
当初はIV号戦車の車体に2cm4連装高射機関砲Flak38を搭載する車両として開発が進められていたが、火力不足を指摘され3.7cm機関砲Flak43に改められた。また車体はIV号戦車の部品を流用した専用シャーシを作成する予定だったが、早急に必要とされたため結局IV号戦車H型のものを流用している。
もともと次期主力となるクーゲルブリッツやコーリアンの登場までの間に合わせ的な車両だったが、それらの開発は一向に進まず、結局終戦に至るまで生産され続けた。
ゲームでは意外にもIV号戦車からの改良は出来ない。総合性能的には1レベル下のSdKfz7/1と大差ないが、本来の対空任務のみを考えた場合は明らかに劣っている。
今まで使ってきた部隊への「愛着」に拘らないのであれば、次レベル以降のものはIV号戦車からの改良で容易に手に入るので、それほど重要なユニットではない。

Lv6開発により生産可、Lv7開発により廃止
PzKwIVD,E,F2より改良可能
Lv4
移動
速度
燃料
索敵
防御
空防
地防
開発年月日
開発費用
生産価格
装軌基 5 45 2 対甲 40 10 1944.10 2000 700
武器名
対空
対甲
対人
対艦
対潜
空回
地回
射程
命中
価格
装1
装2
装3
装4
20mm機関砲 55 20 45 0 0 1 2 1 6 8 16 0 0 0
7.92mmMG 0 3 18 0 0 0 2 1 2 2 5 0 0 0
改良先
タイプ
改良時期
改良費用
FPzIV/30 R 1945.03 400
元々はメーベルワーゲンの数量不足を補うために作られた車両。修理のために回収されたIV号戦車の車体に、多角形のオープントップ式旋回砲塔を搭載し、2cm4連装高射機関砲Flak38を装備した車両。メーベルワーゲンと違いIV号戦車の車体上部構造を改造することなく生産できたため、早急に量産が可能という利点があった。
SdKfz7/1と同じ砲だけあり、攻撃力はこれと全く同じ。速度を考えた場合少々見劣りはするが、何よりIV号戦車から改良可能というのが嬉しいところ。
とはいえこれに勝る性能の対空戦車は大戦の末期も末期、45年以降になるので、いっそSdKfz7/1のまま運用してもいいかも知れない。

改良のみ
ヴィルベルビンドより改良可能
Lv4
移動
速度
燃料
索敵
防御
空防
地防
開発年月日
開発費用
生産価格
装軌基 5 45 2 対甲 40 10 1945.03 改良のみ 750
武器名
対空
対甲
対人
対艦
対潜
空回
地回
射程
命中
価格
装1
装2
装3
装4
30mm機関砲 65 35 50 0 0 1 2 1 7 10 10 0 0 0
7.92mmMG 0 3 18 0 0 0 2 1 2 2 5 0 0 0
ヴィルベルヴィントを元に3cmの4連装機関砲に換装した車両だが、史実では1両が試作されたのみ。AD98以降では45式対空駆逐車として登場し、強力な対空弾幕を展開した。
ゲームではクーゲルブリッツ、コーリアンに次ぐ対空攻撃力を持ち、非常に強力。翌月には本命たるクーゲルブリッツがエントリーされるが、改良のみで入手可能なので改良するだけの価値は十分にある。

Lv7開発により生産可
PzKwIVG,H,Jより改良可能
Lv5
移動
速度
燃料
索敵
防御
空防
地防
開発年月日
開発費用
生産価格
装軌基 5 45 2 対甲 50 18 1944.12 1500 700
武器名
対空
対甲
対人
対艦
対潜
空回
地回
射程
命中
価格
装1
装2
装3
装4
37mm機関砲 45 35 35 0 0 1 2 1 6 6 20 0 0 0
7.92mmMG 0 3 18 0 0 0 2 1 2 2 5 0 0 0
改良先
タイプ
改良時期
改良費用
オストヴィンドII R 1945.02 400
ヴィルベルヴィントはそれなりに役に立つ車両ではあったが、射程距離の短さと火力不足が指摘されていた。そこで武装を3.7cmFlak43機関砲に換装したのがこの車両である。ヴィルベルヴィント同様前線から引き上げてきたIV号戦車の車体を用いた改造車であるが、砲塔はよりシンプルな形状に改められ、装甲厚も25mmに強化された・・・とされていたが、昨今の資料ではヴィルベルヴィントと同様16mmだったという。
ゲームでは対空攻撃力はむしろヴィルベルヴィントより低下しており、防御力や対甲攻撃力の強化を考慮に入れてもあまり扱い易いとは言えない。

Lv7開発により生産可
オストヴィンドIより改良可能
Lv5
移動
速度
燃料
索敵
防御
空防
地防
開発年月日
開発費用
生産価格
装軌基 5 45 2 対甲 50 18 1945.02 1500 750
武器名
対空
対甲
対人
対艦
対潜
空回
地回
射程
命中
価格
装1
装2
装3
装4
37mm機関砲 60 40 40 0 0 1 2 1 6 9 10 0 0 0
7.92mmMG 0 3 18 0 0 0 2 1 2 2 5 0 0 0
史実での資料は見当たらないが、恐らく3.7cm機関砲を2連装にした改良案と思われる。
ゲームではそこそこの攻撃力だが、改良してまで作る価値があるかどうかは微妙。もしオストウィンドIを持っていれば迷わず改良するべきだが・・・。

PzKwIVSPより改良可能
Lv6
移動
速度
燃料
索敵
防御
空防
地防
開発年月日
開発費用
生産価格
装軌基 5 45 2 対甲 60 30 1945.04 4000 800
武器名
対空
対甲
対人
対艦
対潜
空回
地回
射程
命中
価格
装1
装2
装3
装4
30mm機関砲 75 25 40 0 0 1 2 1 7 8 12 0 0 0
7.92mmMG 0 3 18 0 0 0 2 1 2 2 3 0 0 0
対空戦車の本命と目されていた車両で、搭載砲はUボートへの搭載を予定していた新開発の3cmMK103/38連装機関砲。砲塔は従来のようなオープントップではなく密閉型で、しかも敵機の動きに十分対応できるよう動力旋回式となっていた。しかし開発計画は遅れに遅れ、結局45年2月になって2両の試作車両が完成したのみであった。
ゲームでも対空戦車の究極進化形にして大本命。対空攻撃力75はあらゆる航空機に対して致命傷となるが、いかんせん登場が遅すぎる。それでも大戦末期は敵航空機に押されまくるので、エントリーしたらすぐに進化できるよう準備しておきたい。

パンターD,G,F,IIより改良可能
Lv7
移動
速度
燃料
索敵
防御
空防
地防
開発年月日
開発費用
生産価格
装軌基 6 45 2 対甲 60 53 1945.06 5000 900
武器名
対空
対甲
対人
対艦
対潜
空回
地回
射程
命中
価格
装1
装2
装3
装4
37mm機関砲 70 40 40 0 0 1 2 1 6 9 10 0 0 0
7.92mmMG 0 3 18 0 0 0 2 1 2 2 3 0 0 0
パンターの車体に3.7cm連装機関砲を搭載した対空車両だが、試作で終わっている。なお、コーリアンの名称は正式ではなく開発中のコードネーム。
ゲームではパンターが元になっているだけあり対地防御は53と対空車両中最強。また速度が6というのも大きく、対空攻撃力が若干下がるものの総合的には使い易くなっていると言えるだろう。登場は戦後となるが、エントリーの機会があれば使ってみたい車両の一つ。