SOFT INFORMATION
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■ソフトタイトル■ | アドバンスド大戦略 〜ドイツ電撃作戦〜 |
■メーカー■ | セガ/システムソフト 1991.6.21 |
■対応ハード■ | セガ・メガドライブ |
■メディア■ | カートリッジ(バックアップ機能付き) |
■定価■ | \6800 |
■現在の中古実勢価格■ | \2000前後 |
ターン制の非リアルタイム戦術シミュレーションゲーム。メインとなる「キャンペーンモード」では、プレイヤーはドイツ軍指揮官となり、第二次世界大戦の数々の戦場を勝ち抜いて(最低でも引き分けて)行かなくてはならない。またこのモードでは次のマップに部隊が持ち越される為、先の戦況をも見越した部隊構成が要求される。 さらに革新的だったのが、「進化」と「改良」の概念で、経験値が一定以上貯まるとレベルアップして強力なユニットにしたり、別の種類(戦車から対空戦車など)のユニットに変化できたりすることだ。 また天候ルールの導入や、それに伴う雨や雪の累積度、気候による川の凍結、当時発売されていたメガモデムによる通信対戦の実現(!!)など、大戦略とは言っても斬新なシステムがてんこもりだったのだ。 またセーブ個所は3つ用意されており、カートリッジならではのセーブ・ロードの速さもあいまって、快適にプレイできる。戦闘画面などは今日見てもそれなりに美しくかつスピーディに展開されるので、常にONにしていても煩わしさはなく、後発のセガサターン、ひいてはドリームキャスト版よりも快適。 難点を言えば後半、敵味方共にユニット数が増え、マップが大きくなってくると敵の思考時間が非常に長くなる点だろうか。1ターンで30分以上待つことも珍しくない。 が、はっきり言ってこのシリーズ全てに言えるのだが、素人が気軽にできるゲームではないと断言できる。最低でも何かしかの「大戦略」をプレイした経験くらいは無いと話にならない(それでもなお新たなルールを覚えなくてはいけないのだから)。 一応、最初はユニットの種類も少なく、マップも小さいので徐々に覚えていくことも不可能ではないが、かなりの根気がいるのは確かである。 更に扱っている内容が内容だけに(何せイキナリ総統の演説と観衆の「ジークハイル!(祖国万歳!)」から始まる)、好きな人は好きだが、嫌いな人はそれだけでもうダメだろう。 また登場する兵器はざっと500種類以上で、全て実在した(もしくは実際に計画された)物なので、ある程度の兵器知識がないとさっぱりわからない。 反面、プレイし始めるともう止まらない、半年や1年はこれ1本で遊べるほど内容はウルトラヘビー級である。 |
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実際にプレイしていたのがもうン年前なのですっかり忘れてしまった上に、マップ毎の攻略などやっていたらいくら時間があっても足りないので要点だけを書いておくことにする。
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■都市の占領には手を抜くな■ | |
キャンペーンも後半にさしかかってくると、絶対に資金に困る時が来る。マップスタート時の自軍の資金は
マップに設定されている基本資金+前のマップ終了時の1ターン分の収入となっているので、少しでも資金を稼ぐ為に最後まで占領には気を抜かないこと。
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■勝つ時は必ず「占領」で■ | |
上記の項目にも関わってくるのだが、最後の首都を占領すると、その陣営の都市、空港はすべて自軍の物になる。労せずして多数の都市を入手できるのである。しかし、これを爆撃で破壊してしまったり、敵部隊の全滅で勝利してしまうと、その陣営の都市、空港はすべて中立になってしまう。
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■工作車で収入を増やせ■ | |
これも上記の項目に関わってくるのだが、工作車を使って都市の耐久力を上げる事によって、収入を増やすことができる。これが馬鹿にならない収入の増加に繋がる。地道な努力の積み重ねが大事なのだ。
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■遠くにある首都は爆撃で■ | |
敵が複数の首都を持っている場合、1つの首都を攻略しても別の首都に「遷都」してしまい、またその首都に向けて進撃しなくてはならなくなる。そこで1つ目の首都攻略の前に別働隊を編成して、その時点で機能していない首都をあらかじめ潰しておこう。
大抵の場合遷都先の首都は主戦線後方に位置するので、燃料の豊富な爆撃機(あればV1・V2などのミサイル)で爆撃し、破壊しておく。 一応輸送機+歩兵で占領する手もあるが、あまり燃料の豊富な輸送機はないし、まず1ターンで占領はできない(=発見される恐れがある)。さらに万一降車後に発見されると脱出できない状況になることも少なくないため、リスクは大きい。 | |
■経験値稼ぎは頭を使って■ | |
プレイ中に経験則的にわかってくることだが、戦闘によって得られる経験値は、撃破した相手の経験値に大きく依存している。
途中、どうしても必要だが、戦闘力に乏しく経験値が稼ぎ辛いユニットが出てくる。そういう部隊には反撃されず、かつ経験値の多い部隊を攻撃するのがベスト。 実際には、敵の工作車、トラック等の輸送車両、長距離攻撃専用の牽引砲などがその目標になるだろう。そういったオイシイ敵は、できるだけ経験値の低い部隊に攻撃させると効率よく進化できる。 | |
■単独部隊での突出は避ける■ | |
キャンペーンも後半になってくると、敵の勢力は鬼のように強大になる。このシリーズのプレイ経験がない人間には信じられないだろうが、本当に「画面が敵ユニットで埋まる」勢い。単純な戦力比で自軍の3倍や4倍以上などはざらになってくる。お気楽な前半のマップならまだしも、後半(1943年くらいから、特に米英が相手だと)うかつに単独部隊で突出すると、いくらユニットの性能や経験値で勝っていようが手当たり次第に攻撃され、弾切れになるまで袋叩きにされて脱出もできずに憤死する。
複数部隊の連携を心がけよう。 | |
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■首都を修復不能にする■ | |
敵首都を爆撃で破壊すると「崩壊都市」になるが、敵が工作車を送り込み、修復してしまう可能性がある。そこでさらに爆撃を加えると「森」になり、工作車による修復が不可能になる。
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■合流による経験値稼ぎ■ | |
まずは経験値MAXの部隊を作る。そして同じユニットの経験値の低い部隊を(死なない程度に)上手く数を減らす。数が減ったところに経験値MAXの部隊を合流させ補填してやると、補填した機数分だけ経験値が上がる。そして数が減ったMAXの部隊は再び都市や空港で補充する、というもの。ユニットの種類によっては非常に稼ぎにくいものもあるので、地味ながらかなり有効な手段となる。
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■誤射による長射程ユニットの経験値稼ぎ■ | |
牽引砲などの経験値稼ぎは結構大変なもの。そこで遠距離の敵ユニットの周囲を経験値の高い味方ユニットで取り囲み、わざと誤射させれば、かなり多い経験値が手に入る。的になる味方ユニットは空中なら戦闘機、地上なら補給車が経験値を稼ぎやすい為おすすめ。
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■補給ユニットの簡単な進化■ | |
プレイ中必ず必要になる補給ユニット。しかし初期は「補給馬車」なので、地上部隊の侵攻スピードについて行けない事が多々ある。そこでこれを使ってさっさと「補給トラック」に進化させよう。
補給ユニットを都市の上に配置して、周囲を地上ユニットで囲む。次のターンに、全補給をONにして、「全自動開始」を何度も選ぶ。すると全補給する度に経験値が入り、数回繰り返すと経験値がMAXになる。 | |
■艦載機の無限移動■ | |
空母にある艦載機を発進、移動、敵ユニットに隣接させて「攻撃」を選ぶ。武器選択画面でキャンセル。
移動がもう一度選べるようになるので、そこから再び移動。燃料が続くかぎり、どこまでも飛べる。
が、ドイツには性能の良い艦載機がないので実用性はイマイチかと。 | |
■使用禁止ユニット■ | |
ドイツの局地戦闘機Me163Cを使用すると(正確にはグラフィックを表示しようとすると)ゲームがフリーズする。うっかりMe163Bから改良してしまいがちなので注意。
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